建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?
目指すキャリア別!
施工管理技士の
派遣会社3選
施工管理技士としてのキャリア形成は、単に現場でのスキルを磨くだけではありません。豊富なキャリアの選択肢や専門性の追求、さらには海外での活躍を目指すことも可能です。しかし、どの派遣会社を選ぶかによって、その道が大きく左右されることも事実です。
「多様なプロジェクトを経験してキャリアを広げたい」「専門領域に特化してスキルを深めたい」「海外でチャレンジしてグローバルな視点を養いたい」— それぞれのキャリアニーズに応える派遣会社を厳選してご紹介します。
豊富な選択肢から
自分に合う工種を見出したい
コンストラクション
派遣できる工種
建築・土木・電気・プラント
資格支援内容
- 案件の領域バランスが良く、幅広い仕事のマッチングが可能
- 資格取得のサポートがあるので、経験を積みながら手に職を付けることができる
土木の分野で専門性を深めて
キャリア形成をしたい
派遣できる工種
土木
特徴
- 大手ゼネコン直取引で土木建設業・工事に特化しているため、土木分野のスキルを活かして大型案件にも携われる
- 職場を紹介してくれるので、転勤など働く場所を変えたくない方におすすめ
海外勤務を視野に入れた
経験を積みたい
派遣できる工種
建築・土木・電気
特徴
- 政府開発援助を含む、海外案件の派遣実績あり
- 電話面接や面接同行のサポートがあるので、面接の成功率を上げたい方におすすめ
ここでは、建設キャリアアップシステムについて解説しています。システムの概要に加え、導入することによって得られる多くのメリットについて紹介していきます。また、注意すべきデメリットについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
建設キャリアアップシステムとは
国土交通省の推奨もあり、本格的な運用がスタートしているのが「建設キャリアアップシステム」というシステム。作業員の「現場でこれまでにどのような仕事をしてきたか」「どのような資格を保有しているか」といった情報が統一されているルールに乗っ取ってICカードに登録され、かつシステムに蓄積されていく仕組みになっています。現場でカードリーダーに読み取らせるたびに修了履歴がさらに蓄積されていきます。
建設キャリアアップシステムの目的
建設キャリアアップシステム運用の背景には、建設業界が抱えている問題・課題を改善するという狙いがあります。業界内にどのような問題・課題があるかというと、たとえば就業人口の減少です。若年層を建設業界に呼び込むことを目的とした取り組みの一つだといえるでしょう。
そしてもう一つの深刻な課題は、かつてはスタッフ一人ひとりの評価の仕方が定まっていなかったという点です。その結果、適切な評価を得られないことで待遇の向上につながっていかず、それが不満を生んでさらなる人手不足を招いているという状況になっていました。その状況に対する打開策として、建設キャリアアップシステムの導入が有効であると考えられたのです。
技能者の能力の可視化
システムに蓄積され続ける各技能者の経験や取得している資格といった情報にもとづいて、一人ひとりを4段階にレベル分けするための「建設技能者の能力評価制度」が採用されています。証明される内容は
【レベル1】初級技能者
【レベル2】中堅技能者
【レベル3】職長
【レベル4】高度なマネジメント能力を有する者
となります。
事業者の施工能力を可視化
建設キャリアアップシステムは、スタッフや作業員の能力の可視化を可能にするため、当然、事業者の施工能力の可視化にもつながるわけです。ですから、事業者によってはお客さんからの信頼を強め、結果として受注率アップにつなげることも不可能ではありません。さらに、このシステムを導入している自治体もあり、かつ、加点対象になるケースもあるので、入札の際にも有利に働くでしょう。
技能者の確保
高いスキルを身に付けた技能者の確保がしやすくなるのも注目ポイントの一つです。採用するかどうかの決め手となりうる、能力の度合いを簡単に確認できるからです。主観を交えることなく、入社希望者についての客観的な判断をしやすくなるため、入社後のミスマッチなども回避しやすくなるはずです。惜しい人材を流出させてしまうことを防ぐためにもとても役立つシステムだといえるでしょう。
建設キャリアアップシステムのメリット
建設キャリアアップシステムを運用することで多くのメリットを得られますが、ここでは「技能者にとってのメリット」「下請業者にとってのメリット」「元請業者にとってのメリット」に分けることで、それぞれの立場にとってのメリットがどのようなものであるかを見ていきます。
技能者にとってのメリット
システムに蓄積される情報にもとづいて、一人ひとりの技能者に対する適正な能力評価や、4つあるレベルごとの賃金水準の設定などが行われやすくなります。勤め先や派遣される現場が変わっても蓄積されているデータが無くなるわけではないため、心配は不要です。また、カードリーダーにタッチするだけで建退共済金の積立ができるのもメリットの一つだといえます。
下請業者にとってのメリット
雇用している技能者が保有している資格や社会保障への加入資格などを簡単に検索できるようになるため、それらの情報を提示しやすくなります。ですから、取引先からもより強い信頼を得るためのツールとして活用できます。加えて、これまで曖昧な部分もあった賃金/代金支払いの根拠を明らかにすることも可能です。
元請業者にとってのメリット
仕事の発注先の下請け業者に関する情報の確認がしやすくなるのが、元請け業者にとっての大きなメリットだといえるでしょう。下請け業者が雇用している技能者の人数や保有資格などをしっかりと把握したうえで発注できるので不安がありません。さらに、支払い状況やシステム上で発注した仕事の進み具合を確認することができるため、管理作業という観点でもとても便利なシステムとして活用できます。
建設キャリアアップシステムのデメリット
このシステムにもデメリットはあります。特に押さえておきたい2点が以下の通りです。
コストがかかる
登録時の登録料だけでなく、利用する際にも利用料金がかかるため、一定のコストがかかります。これは、技能者と事業者のいずれにもかかるコストになります。
システムの操作方法が分かりにくい
システムの登録方法と操作方法がやや分かりにくいというデメリットもあります。膨大にあるマニュアルが高い頻度で更新されることや、サポート体制があまり充実していないことなどが分かりにくさの原因となっています。問い合せフォームはありますが、返信を貰うまでには時間がかかることもあったりと、システムに詳しい人がいない場合はやや苦労することも多いかもしれません。
まとめ
元請けや下請け、技術者、すべての立場にいる人にとって多くのメリットをもたらす建設キャリアアップシステム。施工管理技士として現場を管理する立場にある以上、このようなシステム類への知識も身に付けておくといいでしょう。