施工管理技士が行う品質管理とは?
目指すキャリア別!
施工管理技士の
派遣会社3選
施工管理技士としてのキャリア形成は、単に現場でのスキルを磨くだけではありません。豊富なキャリアの選択肢や専門性の追求、さらには海外での活躍を目指すことも可能です。しかし、どの派遣会社を選ぶかによって、その道が大きく左右されることも事実です。
「多様なプロジェクトを経験してキャリアを広げたい」「専門領域に特化してスキルを深めたい」「海外でチャレンジしてグローバルな視点を養いたい」— それぞれのキャリアニーズに応える派遣会社を厳選してご紹介します。
豊富な選択肢から
自分に合う工種を見出したい
コンストラクション
派遣できる工種
建築・土木・電気・プラント
資格支援内容
- 案件の領域バランスが良く、幅広い仕事のマッチングが可能
- 資格取得のサポートがあるので、経験を積みながら手に職を付けることができる
土木の分野で専門性を深めて
キャリア形成をしたい
派遣できる工種
土木
特徴
- 大手ゼネコン直取引で土木建設業・工事に特化しているため、土木分野のスキルを活かして大型案件にも携われる
- 職場を紹介してくれるので、転勤など働く場所を変えたくない方におすすめ
海外勤務を視野に入れた
経験を積みたい
派遣できる工種
建築・土木・電気
特徴
- 政府開発援助を含む、海外案件の派遣実績あり
- 電話面接や面接同行のサポートがあるので、面接の成功率を上げたい方におすすめ
作業の品質をチェックする業務
施工管理技士は、工事現場の監督として様々な管理業務を行なっています。そのなかでも、「実際に行われている工事現場の作業が、設計図や仕様書の通りになっているかどうか」をしっかりとチェックする業務のことを、「品質管理」といいます。
下記では、施工管理技士が行うこの品質管理という業務について解説していきます。
様々な管理業務を行う施工管理
まずは、施工管理技士が行う管理業務全般について紹介します。施工管理技士は、工事現場における様々な管理業務を行いますが、大きく分けて「工程管理」「原価管理」「安全管理」、そしてこのページで取り上げている「品質管理」の4つが挙げられます。それぞれは具体的どのような業務なのか、確認しておきましょう
工程管理
工程管理は、工事現場の進捗をみながら、予定された工期までに工事を完了させることができるように、スケジュールを調整する業務です。工程管理をしっかりと実施するために、施工管理技士は「工程表」を作成して、実際の進捗状況とつねに照らし合わせながら、作業の調整を行なっていきます。
原価管理
原価管理は、工事プロジェクトの売り上げに関わる業務です。施工管理の業務には、人件費や資材費といった工事現場にかかる様々な費用を管理しながら、決められた予算をオーバーしないことはもちろん、できるだけ利益を残すことができるように、原価管理することが含まれます。
安全管理
作業員が怪我をしない、健康を害してしまわないなどのように、安全に働くける建設現場づくりをおこなうことを、安全管理といいます。施工管理技士が行う安全管理は、安全点検による危険性の除去はもちろん、たくさんの作業員が現場の情報共有を行えるように、注意喚起や声がけなども含まれます。
品質管理
そして最後に「品質管理」ですが、品質評価の対象となる現場の作業ごとに試験を実施して、実際の工事が設計図や仕様書通りに行われているかどうかをチェックします。
いずれの管理業務も、施工管理に欠かすことができない重要な工程ですが、その中で品質管理は、強度、機能、デザインなど、工事の品質を守るために必要なものです。指定された資材や寸法を正確に実施しているかどうかを確認することは、使用する人の安全性を左右し、自社の信頼にも関わる大切な業務と言えるでしょう。品質管理は、施工管理技士の責任に関わる業務と言っても過言ではないのです。
品質管理の具体的な作業内容は?
品質管理の具体的な作業内容は、チェック対象となっている作業ごとに、品質や出来形を確認したり、写真撮影をして記録を残していくことです。
工事現場では、設計書や仕様書通りに作業が実施されているかどうか、作業ごとに品質管理が欠かせません。そのため、ひとつの工程が終われば、作業が求められる品質を満たしているかどうかチェックが入り、その証拠を記録写真におさめてから、次の工程に移ります。まさに、品質管理が行われなければ工事は先に進むことができない、と言えます。
とりわけ写真撮影は、非常に多岐にわたる場面を撮影しなければなりません。材料はもちろん、コンクリートを流し込む前の鉄筋の状況や、壁材を設置する前の配筋の状況など、工事後に確認することが難しいものはなおさらです。
品質管理のサイクル
品質管理の方法や流れは事業所や実施者によって変わるものの、一般的には以下のような手順によって管理されます。
- 品質特性の決定
- 品質標準の決定
- 作業標準(作業方法)の決定
- 作業標準に則った施工による標準データ(予備データ)の取得
- ヒストグラムによるデータ確認及び管理図の作成と管理限界線の採用
- 管理図や管理限界線と比較した以上の検知と原因究明
- 一定期間を経た後に予備データの再取得と管理図などの再作成
第一段階として、品質管理における特性を製品の用途や目的に応じて検討し、さらに標準とすべき品質を定めます。またその標準品質を再現できるように基本となる作業方法を策定して、それを作業標準として決定します。
その後、作業標準に従って製造を実施、基準となるデータを取得したうえで、複数のデータを比較して管理図や目安のラインを決定しなければなりません。
また、異常が検知された場合や何らかの特殊傾向が認められた場合には原因究明と作業標準を見直すとともに、定期的に標準データの再取得や管理図の更新を検討することも大切です。
品質管理に必要なスキルや資格は?
品質管理に求められるスキル
品質管理は、あらかじめ定められている品質標準や作業標準にもとづいて製品や工事の品質を管理する業務であり、当然ながら設計図や仕様書といった品質の根拠となるデータを適切に読んで理解できなければなりません。
またそれらの資料にもとづいて再現可能な作業標準を構築し、適切な品質を実現できる流れを形作るマネジメントスキルも大切です。
加えて、自分だけが再現できる技術や工程は品質管理として不適当なため、作業の属人性を解消し、誰であっても手順を守ることで均一の品質を再現できるような作業マニュアル・製造ガイドラインを策定するスキルが求められます。
その他、作業員がそれらのマニュアルやガイドラインを正しく理解・習得できるようにサポートしたり関係者間で連携したりするコミュニケーションスキルや、自身が責任者として生産体制を管理するという責任感も欠かせません。
その他にも分かりやすい資料やサンプルを共有する方法として、カメラを使った撮影スキルや文章作成スキル、さらに細かな違和感を発見して異常や問題を早期発見できる観察眼といった能力が必要になるでしょう。
品質管理に役立つ資格
品質管理は施工管理の一環であり、品質管理業務を施工管理技士として担当するためにはそれぞれの業種に応じた施工管理技士資格が求められます。
施工管理技士の資格は7種類に大別されており、以下のようなものが存在します。
- 建築施工管理技士
- 土木施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 建設機械施工技士
- 建設機械施工技士
また各資格には1級・2級の分類があり、1級と2級では担当できる工事や製造作業の規模が異なる点に注意してください。
その他にも例えば外資系企業や外国人労働者との連携が必要になるような場合、TOEICや英検・外国語検定といった資格が有利に働くこともあります。