施工管理技士は休めない?
施工管理の仕事に休みはないのか?
「激務」「休めない」といったイメージを持たれがちな建設業界。実際に、「建設業界においては、半数を超える約65%の人が週休1日で就業している」というデータも存在しています。これでは、ブラックな印象を持たれてしまうのも致し方ないと言えるかもしれません。
そんな建設業界のなかでも、とりわけ過酷とされるのが施工管理技士というポジション。経験者のなかには、「施工管理の仕事はやめておけ」と進言する人もいるほどです。
一体、なぜこのような過酷な状況がまかり通っているのでしょうか。考えられる2つの原因について、詳しく見てみましょう。
休みが少ない原因
工期を優先
施行の現場には、当然ながら工期が存在します。施工管理者は工期に間に合うようにスケジュールを組み、作業の管理を行うこととなりますが、現場にはトラブルがつきもの。資材到着の遅延、設計ミスの発覚、あるいは近隣からのクレームといった問題から、スケジュールにずれが生じてしまうことも珍しくありません。
こうなると、管理者はそれぞれのトラブルに対応しつつ、改めて工事計画の見直しを行わなければなりません。遅れをカバーするために残業する、休日返上で現場に出るといった行為は、業界全体でしばしば行われているのが実情です。
人が足りない…
かねてより、建設業界は人手不足にあえいでいます。なかでも、特に深刻なのが施工管理技士の不足。有資格者の高齢化や建設以外の業界への転職により、その数は減少の一途をたどっているといわれています。
有資格者全体の人数が減れば、施工管理技士一人あたりにのしかかる業務の量はどんどん多くなります。そのため、現役の技士は働き詰めの毎日を強いられることになりがち。その結果、忙しすぎる職場に見切りをつける若手技士が続出し、ますます人手不足のスパイラルが加速してしまうというわけです。
施工管理技士の生の声
睡眠不足で倒れそう
「早出・残業が毎日発生するので、1日の拘束時間は約12時間。帰宅するころには0時をとっくに過ぎていて、睡眠時間は3~4時間確保するのがやっとです。これを週に6日繰り返して、残りの1日はひたすら眠るだけ…もう、体がボロボロです。」
残業が月100時間をオーバー
「残業が月100時間を超えることはザラでした。休みは日曜日のみで、土曜日はほぼ出勤。現場での仕事以外にも、事務作業や会議への出席など、とにかく多忙で休めないんです。私の会社は残業代も休日出勤への手当もきちんと出ていましたが、同業の友人の中には、手当が一切出なかったという人もいます。」
改善の方向には向かっている
「働き方改革」の波
2019年現在、国を挙げて推進されている「働き方改革」。建設業界も例外ではなく、過酷な現状を打破するための施策が少しずつ打ち出されています。福利厚生の見直しや給与のアップはもちろんのこと、長時間労働の是正や年間休日数の増加など、ワークライフバランスの改善に取り組んでいる企業が増えてきているのです。
こうした企業に勤める施工管理技士からは、「残業や休日出勤をすると、むしろ注意されることが増えた」「休日出勤をしたら、必ず振替休日を取れるようになった」といった声も挙がっています。
休める会社か否かを見極めよう
先述のとおり、建設業界全体の風向きは少しずつ良い方向に変わってきています。しかし、一部の企業では、未だに「週休1日」「毎日の残業」といった過酷な勤務体制が横行しているのも事実。激務によって心身に過剰な負担をかけないためには、あらかじめ「きちんと休める会社かどうか」を慎重に見極めることが大切です。
具体的には、「設計から施工、引き渡しまでの一連の流れを全て自社で行っているかどうか」「職人と施工管理者のコミュニケーションが良好かどうか」といった点に注目してみましょう。設計を外注していたり、職人と管理者がきちんと連携できていなかったりすると、トラブル発生による工期の遅れが起こりやすくなり、結果として休みが減ってしまう可能性があるためです。
参考サイト
施工管理技士の派遣会社目的別比較!
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